私の母は「たとえ有料になっても、スーパーでレジ袋を貰った方が買うよりお得だから」と言い、レジ袋の有料化による削減が当たり前の今でも貰い続けています。
実家にはスーパーやコンビニでもらったレジ袋が台所の横に、山のように積んであります。母は「ゴミを捨てるときに使うから」と言って、捨てずに残しています。

そんな母を見て育った私も一昨年まではレジ袋を貰い、ゴミ袋として活用していました。ですが、本当の意味で環境に配慮できていないと気付いたので辞めました。
ビニール袋の単価
元々は買い物をすれば、無料で貰えるモノだったレジ袋。一部の店舗では随分前から実施されていたレジ袋削減が、2020年7月から全ての小売店で義務化されます。
プラスチック問題の影響で、遂にレジ袋が無料で貰えない時代になります。母が言っていた、ビニール袋は買うより貰った方がお得なのかを調べてみました。
購入した場合
近所のドラッグストアで買ったビニール袋(Lサイズ)は、50枚入りで税込242円でした。1枚当たりの単価は4.8円の計算になります。
ちなみに100円ショップのDAISOなら、同サイズの商品が35枚入りで税込110円でした。この商品なら1枚当たりの単価は3.1円と、もっと安く購入することも出来ます。
DAISOのビニール袋は値段が安いだけあって薄くて破れやすい欠点がありますが、ゴミを捨てる目的にしか使わないのなら、この1.7円の差は大きいですね。
もらった場合
スーパーで有料レジ袋を貰った場合、お店の判断により2~5円のレジ袋代が発生します。1枚いくらと値段を付けて売るか、買い物代から値引するかはお店判断です。
私がよく行くスーパーでは、レジ袋を貰わない場合はエコポイントとして5円分のポイントが付与されます。即座に値引されないこともあり、大体の人は貰ってます。
近所で人気の激安スーパーで1人当たりの客単価が高いので、一度の買い物で2~3枚レジ袋が貰えるのなら袋は貰った方がお得と考える方が多い印象を受けました。
無料でもらえるモノの価値
こうやってレジ袋の単価を調べてみると、母が言っていた「ビニール袋は買うより貰った方がお得」な意味がよく分かります。あんまり差がないですしね。
むしろレジ袋として貰って使い、使い終わったらゴミ袋として再利用する方がエコなんじゃないかと思ったり。ゴミを捨てるだけの為に使う方がエコじゃないかも?

スーパーやコンビニでレジ袋を貰わずにエコバッグを利用するようになって、ストックしていたレジ袋が家から徐々に無くなっていって、気付いたことがあります。
ゴミ出し担当の夫が、ビニール袋を買うようになってからゴミ箱のビニール袋を付け替える回数を減らして無駄遣いしないように努力してくれていることに!

貰った方が確かにお得かも知れないけれど、自分が稼いだお金を使っていると思えば、モノに対する価値も変わってくるのかなと、夫の姿を見て思いました。
必要なモノしか買わないエコ
この記事を書いたのは、削減意識が高まっている今でも貰い続ける母を責めたいからではなく、レジ袋をもらわないことがエコに繋がるのか疑問に思ったからです。
正直に言うと、ビニール袋1枚減らす為にエコバッグを大量消費する時代になったら元も子もないのでは?と思ったりもします。何かを減らすと、何かが増える。
プラスチック製のストローを紙製に変えたところで、種類の異なるゴミが増えただけになっていては意味がないし、環境に配慮しているとは言えないじゃないかと。
レジ袋有料問題にしろ結局は、使う量を減らして最後まで使い切る(もしくは譲る)ことが一番のエコなんじゃないかなと思っている今日この頃です。