大阪から直島のベネッセハウスミュージアムへ宿泊する1泊2日旅行

香川県の泊まれる美術館「ベネッセハウス」に宿泊する旅に行ってきました。実は私、何度も直島に訪れてはベネッセハウスに宿泊している常連です。

最近は、瀬戸内国際芸術祭の開催で、海外からの旅行客も増えています。混雑で足が遠くなっていましたが、もう一度行きたいと思い1泊2日で行ってきました。

目次

大阪から直島へのアクセス

非日常的を味わうための旅行なので、大阪から直島へのアクセスも所要時間最短の手段で向かいます。大阪からの行き方は、以下の通りです。

  • 電車(大阪~宇野):6,150円
  • 船(宇野港~宮浦港):290円
  • バス(宮浦港~ホテル):無料

電車は有料座席を使わずに、自由席の料金で6,440円でした。大阪から直島(宮浦港)までの所要時間は、2時間半~3時間ほど掛かるので思った以上に長旅です。

新幹線(大阪~岡山)

大阪駅から港がある宇野駅までは、JRで向かいます。新大阪駅から岡山駅までは新幹線で移動します。乗車時間45分で、混雑時期でなければ自由席でも座れます。

私はいつも時期を外して行くので、自由席で。今回は夏休み後ということもあり、ほぼ空席で快適でした。リクライニングシートを倒して、仮眠を取りました。

岡山駅に着いたら、在来線に乗り換えて宇野駅まで向かいます。岡山からの乗車時間は1時間で、1本逃すと次の電車が1時間後の場合があるので要注意です。

船(宇野港~宮浦港)

宇野駅から宇野港までは徒歩3分ほどで、目の前にあります。ここから船に乗り換えて、直島に向かいます。直島に着くと、売店やスーパーを探すのは至難の業です。

直島住民が大量に食材を買い込んで船に乗る様子を見る限り、宇野駅付近にコンビニがあるので、食べ物や飲み物はそこで調達すると良いと思います。

車が乗り込めるほどの大型船なので、船の中はクーラーが効いて快適です。座る椅子もたくさんあるので、ゆったり船の旅を過ごせます。乗船時間は20分です。

宮浦港に到着すると、草間彌生の「赤かぼちゃ」がお出迎えです。かぼちゃを目当てに来る観光客も多いほど有名で、船からでも見える最初の作品です。

バス(宿泊者専用)

宮浦港に着いたら、ベネッセハウス宿泊者専用のシャトルバスに乗車します。港に船が到着する時間に合わせて来てくれるので待ち時間なし、しかも無料です。

ホテルにはもちろん、地中美術館や家プロジェクト、李禹煥美術館まで送迎してくれます。一言伝えれば、荷物だけ先にホテルに届けてくれるのも助かる…。

ベネッセハウス宿泊者以外は、町営バスかレンタサイクルを利用して移動している方が多いです。町営バスは本数が少なく、毎回ほぼ満員で注意が必要です。

ベネッセハウスミュージアム

チェックインの時間になったら、シャトルバスに乗って宿泊するベネッセハウスミュージアムへ。ミュージアムという名前の通り、美術館と同じ建物に泊まれます。

今回泊まった部屋は、唯一予約できた304号室のツインです。ここからは、私が思うベネッセハウスミュージアムの魅力について、お話していきます。

アート作品

一番の魅力は、客室までもが美術館であることです。客室には宿泊者しか見れない作品が飾られており、部屋ごとに違うアーティストの作品が飾られています。

今回宿泊した304号室には、アメリカの現代美術家ソル・ルウィットの「Complex Form NO.3」が飾られていました。ユニクロとコラボ経験もある美術家です。

ちなみにベネッセハウス宿泊者は、23時まで美術館内の作品を鑑賞することが出来ます。パークからミュージアムの夜間送迎も、フロントに伝えれば可能です。

ぜひ、普段見れない夜の美術鑑賞を楽しんでくださいね。

非日常的な空間

部屋の中は、ミニマムでありながらセンスの良い家具が配置されています。安藤忠雄のコンクリート建築と、木のぬくもりを感じられる家具との相性がすごく良い。

ミュージアムはオーバルと違い、ソファではなく椅子が2つとミニテーブルが置かれています。窓側に移動させて、外を眺めながら過ごせるのもポイントが高いです。

景観や作品を楽しんでもらう為、テレビはありません。あるのは、BOSEのオーディオコンポです。手持ちのiphoneとBluetooth接続して、音楽を掛けて過ごせます。

ミュージアム内に自販機はないので、飲み物は客室内のミニバーか冷蔵庫内の有料ドリンクで。500mlの水2本は無料で、冷蔵庫内の飲み物は有料になります。

私たちは、宮浦港で買った桃のお酒を夕日を見ながら楽しみました。1階に製氷機があるのでグラスに氷たっぷり入れて、飲みながら持参したおつまみを食べました。

豊かな自然

直島は、自然も素敵です。ベランダに出ると、直島の豊かな自然を楽しめます。景観重視で設計されている為、隣の客室から部屋が丸見えなので要注意です。

実はこの部屋から、外にある作品が見えるのですが、お気づきでしょうか?あの作品も、ベネッセハウスミュージアムの作品の一つなのです。

こだわりのアメニティ

アメニティは、タイ生まれのナチュラルスキンケアブランド「THANN」です。アメニティですが、2,000円~3,000円する商品を贅沢に使用しています。

この香りをベネッセハウスで経験してから、THANNのハンドクリームを愛用しています。ベネッセハウスを思い出させてくれる、上品な香りがお気に入りです。

304号室の全体写真

もっと客室を見たい方向けにRICOH THETAをレンタルして、撮影してきました。

ベネッセハウスミュージアム304号室 – Spherical Image – RICOH THETA

二人なら十分な広さです。ホテルならではの必要なモノだけの客室で、落ち着きます。コンクリートの柱が、ここはミュージアムなのだなと感じさせます。

ベネッセハウスミュージアム304号室(浴室) – Spherical Image – RICOH THETA

ユニットバスですが、広くて快適でした!掃除が行き届いているので、清潔感があります。築20年以上経っていますが、バスルーム特有の臭いは感じませんでした。

ベネッセハウスに泊まる理由

ベネッセハウスへの宿泊は、通常シーズンでも1泊3万円以上と決して安くありません。直島内の民泊であれば、4,000円台から泊まれるので差は歴然です。

それでも、私がベネッセハウスに泊まるには理由があります。

  • 宿泊者しか見れないアート作品を堪能できる
  • 安藤忠雄建築のホテルに泊まれる
  • ホテルスタッフのホスピタリティが素晴らしい
  • 宿泊者専用シャトルバスの利用でストレスフリー

せわしない世の中で、非日常的な空間をゆっくり過ごすことがどれだけ貴重か、大人になって強く感じます。私にとって、その場所がベネッセハウスなのです。

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