制限があるから、楽しい。そう教え気付かせてくれた吉本浩二先生の漫画「定額制夫のこづかい万歳〜月額2万千円の金欠ライフ〜」に最近、夫婦でハマっています。
定額制夫のこづかい万歳
定額制夫のこづかい万歳は、タイトル通りの節約系漫画。月2万千円のお小遣い生活を送る主人公が、限られたお金をどう使うか奮闘する様子が描かれています。
今なら講談社モーニング公式Youtubeチャンネルでボイスコミック(一話分)が観れるので、読んだことない方はこちらからどうぞ。私はこの回が好きです。
テレビ番組「アメトーーク!」のマンガ大好き芸人の回で麒麟の川島さんがオススメ漫画として紹介して、ちょっと面白そうだな〜と思ったのがきっかけでした。
お小遣い制の人による体験談(インタビュー)を元に、それぞれのお金の使い道を知る一話完結型の漫画なので、普段あまり漫画を読まない私でも読みやすい。
この漫画の面白さは全ての登場人物の底抜けの明るさで、制限の中でどうお金を使おうかとお小遣い制に利点を感じて、独自の楽しさを見出しているところです。
例えば、主人公(著者本人)の一番の楽しみはお菓子で、月1万円は費やしています。ある人はバイクに、ある人は家族が寝静まった後に飲むお酒にと様々。
なんとお小遣い0円の強者も登場します
それぞれ欲しいものを手に入れる為の工夫や価値観が知れるのが面白いんですよね。
私の場合、欲しい気持ちが先行して制限からはみ出してしまう時もあるので、それを戒めたい時に読んだりしています。私も頑張らなきゃって思えます。
制限していること
漫画のようにお小遣い制の我が家。今は子なし共働き夫婦なので、お小遣いはそれぞれ月5万円。世間一般的に見たらお小遣い額は多めと言えます。
それでも独身の頃に比べると自由に使えるお金は少ないんですよね。あの頃は実家暮らしで「給料=自由に使えるお金」だったので、少し工夫が必要になります。
独身の頃は貯金なんて考えたことなかったので…
また、家計だってそう。老後2千万円問題のように自分たちの暮らしは自分たちで守らなければならない時代なので、老後資金を貯める為にも無駄使いはできません。
お小遣い
私が暮らしの中で制限していることは、漫画同様に「個人で自由に使えるお金」です。私達は収入差と仕事の忙しさが比例しているので、お小遣い額は一緒。
仕事が忙しい夫は家事負担を減らし、定時退社が基本な私は家事負担を多めにして、仕事と家事のバランスを同じくらいにしてお互いの負担を減らしています。
漫画のように円グラフにすると、衣服・美容45%・交際費20%・食費10%が主なお小遣いの支出になります。こう見ると身だしなみにお金を使っていますね。
その代わり、スマホ代は月1千円台にしてサブスクは最小限に。読みたい本は図書館で借りて、会社に水筒(時々スープジャー)を持参するなどの工夫をしています。
冷蔵庫の中の食料品
家計で言うと、冷蔵庫の中の生鮮食品は2〜3日分くらいの量と決めて、食品ロスになる機会を最小限に収めています。調味料も賞味期限までに使い切れる量だけに。
その日の気分によって食べたいものが変わるので、作り置きもしません。大体いつもクックパッドで冷蔵庫にある食材だけで作れるレシピを検索して作っています。
ゲーム性もあって、これがなかなか楽しい
例えばブロッコリーと鶏肉が冷蔵庫にあれば「ブロッコリー 鶏肉 人気 レシピ」と検索すると、たくさんの人が作った美味しいレシピを気軽に検索できる時代。
私は週に2〜3回ほど特売で安い生鮮食品と使い慣れている食材を適当に買って、仕事帰りの電車で晩御飯に作れそうなレシピを検索する生活が合っているようです。
制限の先にある自由
自由に使えるお金に制限があることは、一見するとマイナスに聞こえるかも知れません。感じ方次第では、この漫画を受け入れられない人もいると思います。
でも、私は思うんです。お金は生活を豊かにしてくれるけれど、幸せには直結しない。幸せになれるかどうかは、その人の感じ方であって、お金が全てではないと。
この漫画の登場人物たちは、少ないお小遣いの中で「自分にとっての幸せとは何か」を考え、制限がある中で自由を楽しめている人たちで、だから良い。
生活を工夫しながら楽しむ様子が読んでて面白い
それぞれの節約テクニックや工夫が知れて、他人の家のお財布を覗いている感覚に。漫画だけど実用書?と思うほどの情報量で、私はとても参考になりました。
本編が面白いのはもちろんですが、3巻の奥さんによるエッセイは必見です!