30代ミニマリスト女性OLのブログ

いるといらない

長田杏奈さんの著書「美容は自尊心の筋トレ」を読んで

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会社の近くにある大好きな定食屋さんが閉店していた。ちょっと歩くけど、680円で美味しい日替わり定食が食べられる、お財布にも舌にも優しい定食屋さんだった。

緊急事態宣言が発令されて、1ヶ月半ほど会社に行かなかった。久しぶりに出社した日、定食屋さんに行ったら「しばらく店を閉めます」の張り紙が貼ってあった。

その張り紙には「店を開けれるようになったら食べにきてください」とも書かれていて、私はこんなご時世だもんね、また今度にしようくらいにしか思わなかった。

それから半月ほど経って行ってみたら、張り紙の内容が「閉店します」に変わっていた。週に1回は通っていた癒しの場所を、私はコロナウイルスで失ってしまった。

自尊心を保ちたい

今、有効求人倍率が8月時点で1.04倍らしい。非正規労働者を中心に解雇や雇い止めが広がっていき、生きるために必要な働くことが出来ない人がたくさんいる。

不景気による不穏な空気が漂っている現状で、自殺者が増加している。調べたら、9月だけで1,805名の方が亡くなられていた。こんな悲しいことがあっていいのか。

私たちには「自尊心(自分自身を尊重する気持ち)」が必要だ。もっと素直になって、どんな自分も受け止めてあげられるような、そんな強い位置付けが欲しい。

そう思っていたときに、長田杏奈さんの著書「美容は自尊心の筋トレ」を読んだ。妙にタイトルに惹かれてしまい、思わずジャケ買いしたけど正解だった。

美容は自尊心の筋トレ

長田杏奈さんは美容ライターで、人が持つ「美」を知り尽くしている。これが真の美容です的な何かを押し付けてくるのでは?と最初はちょっと躊躇してしまった。

この本を通して伝えたい「美容」は、「絶対的な美」という絵に描いた餅を渇望とともに追いかける無理ゲーではない。自分を大切にすることを習慣化し、凝り固まって狭くなった美意識をストレッチする「セルフケア」の話がしたい

でも違った。この本は「どうせ自分なんて」な自虐とサヨナラする、みんなのための美容本なのだ。誰一人だって取りこぼさない、全人類対象の心の筋トレ本。

自分のための美容

結婚した友人の「結婚したら、服とか化粧とか気にしなくなった」発言が、ずっと耳から離れない。周りは「分かる」と同調していたけど、私は分からなかった。

そんな分からない自分は「他人と考え方が違うのか?」と疑ったけど、そうじゃなかった。どちらの考えも正解で、友人は他人のための美(モテ)を捨てただけ。

私はずっと、他人ではなく自分のための美を求めているだけなのだ。そして、友人も私も、自分が理想とするものを追い求めている点は変わらないのだと思う。

長田さんは「婚活メイク」について、以下のように言っている。

大人の女のアクやクセやえぐみを上手いことマスキング&カモフラージュし、素直に言うことを聞いてくれそうなプレーンな雰囲気に抑えてくれる

モテのためのシンプルなメイクも、時には必要だ。だけど、それをいつか辞めて好きなようにメイクしたって、それはそれで自分のための美容として必要なのだ。

コンプレックスは魅力の源

私にはコンプレックスが山ほどある。その中でも、一重な目は超がつくほど欠点だった。だって、女性誌を開けば二重のぱっちり目のモデルや女優ばかりだから。

日本は【可愛い】の幅が狭い。YESかNOかの2択の世界なんて、あまりにも辛すぎる。私はこの本を読んで、もっと視野を広く見れていたらと思わずにいられない。

長田さんの「コンプレックスは個性の種」という言葉に、ハッと思い出したことがある。

それは会社の後輩から言われた「一重の人ってキリッとした感じの人が多いですけど、○○さんは黒目が大きいから優しい雰囲気がありますよね」という一言。

正解とされるものにはまりきらない何か、平均値からはみ出た何かは、そのまま個性に転換でき、スタイルにまで昇華できるチャームポイントでもある。

私が今までコンプレックス(欠点)だと感じていた一重は、チャームポイントなんだ。平均値ではない、自分だけの個性なんだと。これって全然、欠点じゃない。

そして、それを個性だと知って褒めてくれた後輩に「ありがとう」と伝えたい。私はあなたからもらった、その言葉のおかげで前を向いて歩いていけそうです。

最高のフェミニズム本

これはただの美容本じゃないと言うのは、前書きを読んですぐ気付いた。自分じゃない他人を意識したモテ本ではなく、自分を意識したフェミニズム本なのだ。

読んでいると「コンプレックス上等!自分最高!」と勇気が湧いてくる。自分の中で奥深くに潜んでいる嫉妬まみれでブサイクな心が洗われていく感覚がある。

私はこの本を読んで、もっと自分の顔を見たくなって鏡を買った。どこか限定的なものだと思っていた「美容」を、自分のものにできる気がしたから。

状況を俯瞰して「どうせ自分なんて」と思う時がある。それは仕方がない。そんな時に荒んだ心を浄化してくれる、そんな本が手元にあれば最強じゃないですか。

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